ランス駅から10km西に位置するこちらのドメーヌは、1799年ピエール・アンリ・ルラージュにより、ヴリニー村で創業された。
この辺りは車通りも少なく、閑静な住宅街と畑のみが広がっていて、ぶどうがすくすくと健全に育つことは景色からも想像がつく。
1987年に、7代目である現当主のドミニク氏と妻のマダムドミニクでドメーヌを継承した。
彼らは、引き継いでまもない1990年ころから、農薬や除草剤の使用量を減らしはじめ、2010年にはフランスのオーガニック認定機関である‟エコセール”より、オーガニックの認証を受ける。
そして、2017年ついに最も厳しいオーガニック認定機関と言われるオーストラリアの‟デメター”の認証を受けた。現在はこの村と近隣のクロム・ラ・モンターニュ村に8.7haの畑を持っている。
ぶどう畑はもちろん無農薬。フランスの北東に位置するこの地は不順な天候が続くことも多く、この栽培方法の選択は、並大抵の覚悟ではなかっただろう。
害虫対策には様々なハーブを使い、様々な病害から畑を守っている。
2016年にリニューアルした樽部屋は、驚くほど綺麗でビオディナミ精神が、栽培に置いてだけでなく醸造スペースの隅々まで行き届いているのを感じた。
現当主のドミニク・プジョー氏は、超職人気質で寡黙な印象だが、ふと優しい笑顔を浮かべてくれる。
3人のお子さんの内、お二人はすでにファミリービジネス参画しており、この先も透明感溢れるシャンパーニュを飲めるかと思うと、嬉しい気持ちになった。
取り扱いインポーター: The Opener
Lelarge Pugeot/ルラージュ・プジョー
住所:30, rue Saint-Vincent – 51390 Vrigny
Tel: 03 26 57 01 55
訪問:可能 ※要予約